プライスアクションとは?値動きから相場の状況を把握しよう!【FX基礎講座】

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こんにちは!シゲルです。

今回は、FX用語の解説で「プライスアクション」について取り上げます。

プライスアクションとは?

プライスアクションとは、値動きそのものから相場の現状を把握して、売買のプランを立てる手法を言います。直訳すると「Price=値段」「Action=動き」、そう、まさに値動きを分析する手法です。

プライスアクションは、特に値動きの裏側にある投資家の心理状態を重視しており、そこから発生する買い手と売り手の攻防と力関係を分析する手法です。

高値および安値の更新や支持帯・抵抗帯などから投資家心理を読み取るのがプライスアクションの本質と言っていいでしょう。

プライスアクションは、日本の「罫線分析」のようにローソク足を使って値動き予測を行います。

ローソク足は、FXで最もよく使われるチャートで、始値(OPEN)、高値(HIGH)、安値(LOW)、終値(CLOSE)の4本値の値動きを時系列に沿って表示しています。ご存じと思いますが、ローソク足は日本発祥です。

ローソク足の裏側

ローソク足は、実際に投資家が取引をすることにより生まれるものです。

その足の高値は、実際にその日にその通貨ペアを投資家が買って損をしている投資家が実在する地点であり、安値はその時点で売って損をした投資家が実在する地点を指しています。

ローソク足の示している、「始値・高値・安値・終値」の裏側には、実際に売り買いした投資家の存在があり、その投資家たちの損益の状態がローソク足によってあらわされていると言えます。

ローソク足の仕組み

ローソク足では、一定の時間内での「始値・高値・安値・終値」の状態を表現したものです。

例えば、下図の「陽線」が5分足だったとすると、その5分間の始値が陽線の実態の一番下、そして最安値が下ヒゲの一番下、最高値が上ヒゲの一番上、終値が陽線の実態の一番上の部分で示されています。その時間内での値動きを端的に表現しているスグレモノなのです。

 

プライスアクションの特徴

プライスアクションは前述のように投資家心理を浮き彫りにする手法です。

プライスアクションが重視するのは、ローソク足の形から推測できる、投資家同士の力関係や損益事情の変化になります。

ローソク足の形状から売り手・買い手のどちらに勢いがあるのかを判断し、さらに前後のローソク足の比較により「トレンド=方向性」と「モメンタム=勢い」を見て、現状の把握に役立てるのがプライスアクションです。

プライスアクションの種類

それでは、プライスアクションの種類を見ていきましょう。

ピンバー

ピンバーとは、「針のような棒」という意味です。

上ヒゲや下ヒゲが大変長く、高値安値どちらかの勢力が圧勝したものの、結局は負けてしまい、押し戻されたことをあらわしています。

そして、実体の始値と終値は、結局ほぼ変わらない状態で終了しているので、結局はロング勢ショート勢ともにほぼ引き分けで終わった、ということになります。

場合によりますが、基本的にはトレンド相場の天井圏や大底圏で発生した場合、トレンド転換になることも多く見られます。

買い手と売り手の激しい攻防のしるしですので、変化の前兆としてとらえることができ、次の値動きへの注意喚起ともなります。

スパイクハイ

「スパイク」は先がとがったもの・くぎを打つ、などの意味です。実体の部分と比較してヒゲの部分が極端に長いローソク足のことを言います。

その長いヒゲが突き出しているのは上か下かどちらかの方向の場合が多く、上ヒゲが極端に長いローソク足のことを「スパイクハイ」と言います。

特徴としては、

  1. その足の高値が前後の脚より明らかに高い
  2. その足の終値が安値に近い
  3. スパイクの形成前は上昇トレンドの場合が多い

という点が挙げられます。トレンドの転換を示すシグナルと判断されます。

スパイクロー

「スパイクロー」は、極端にしたヒゲが長いローソク足です。

その特徴は、

  1. その足の安値が前後の脚より明確に安い
  2. その足の終値が高値に近い
  3. スパイクの形成前は下降トレンドである場合が多い

というような点が挙げられます。

極端に長い下ヒゲは、下降トレンドの大底になることが多く、トレンド転換の前兆とみられることが多いです。転換はしなくても、その後の下支えをする支持帯となることが多いです。

ストラスアップ

「スラストアップ」は、上昇力の強さを示すローソク足で、直前のローソク足の高値を、該当のローソク足の終値が上回っているのが成立の条件です。

直前の足の上昇の勢いが続いていることを示すので、買いの勢いが一貫して強かったことがわかります。「高くても買いたい」という投資家が多いということですね。上昇トレンド時には連続して現れて高値を切り上げていく感じです。

ストラスダウン

「ストラスダウン」は前述のストラスアップとは逆に、直前の足の安値を、該当の足の終値が下回った場合のローソク足です。

売りの勢いが強く、買い側の反撃する余地がなかった場面を示しています。

売り側に「安くても売りたい」と考えている投資家が多かったり、買い手側が「いくら安くてもいいから損切りをしたい」と考えているのが表された場面となります。

弱気リバーサル

「弱気リバーサル」とは、高値からの逆戻り、という意味です。

成立条件としては、

  1. 最初は上昇して直前の足の高値を更新する
  2. しかしその後反転下落して直前の足の実態の下部よりも安く終わる

ときです。

上昇トレンドのピークにこの弱気リバーサルが出るとトレンド転換を示唆していると言えますが、再び弱気リバーサルの高値を超えて上昇した場合、ダマシとなって再上昇するとの判断になる場合もあります。

強気リバーサル

「強気リバーサル」は、反転上昇のシグナルになります。

成立条件としては、

  1. 直前の足の安値を下回る安値を付ける
  2. その後、反発上昇し、直前の足の実態の上辺または高値を上回って終了

となり、直前の足の高値を上回るとより強いシグナルだと判断できます。

ダマシの場合も多いですが、下降トレンドのピークに出てきたときはトレンドの転換へとつながっていく場合もあります。

ランウェイアップ

「ランウェイ」とは、これまでの価格の水準から、新たな水準へと移行する値動きのことを言います。

「ランウェイアップ」の場合は、必ず陽線であり、特徴としては

  1. 該当足の高値が過去n本の足の最高値より高い
  2. 該当足の安値が未来のn本の足の最安値より低い

という点にあります。

つまり、ランウェイアップとなる陽線をはさんで、値動きの水準が切りあがった場合の形です。上昇トレンド局面に出やすいパターンとなります。

ランウェイダウン

「ランウェイダウン」は、陰線であり、値動きの水準が一段階大きく切り下がる時に出るローソク足です。その特徴は、

  1. 該当足の安値が過去n本の足の最安値より低い
  2. 該当足の高値が未来のn本の足の最高値より高い

という点にあります。

これまでの値動きとその後の値動きの価格水準が、ランウェイダウンとなる陰線を挟んで切り下がった状態になります。

インサイド

「インサイド」は、母線となるローソク足の、上ヒゲの高値から下ヒゲの安値までの値幅の中に、次以降のローソク足が含まれてしまっているパターンです。

インサイドは膠着状態を示しており、その後、母線のローソク足の高値をブレイクすると買いサイン、安値をブレイクすると売りサインとなります。

アウトサイド

「アウトサイド」は外側の意味で、母線のローソク足の最高値も最安値も、直前の足より上回る場合のパターンです。

前の足の値動きとは正反対の方向に大きな値動きが生じたことを示します。

アウトサイドとインサイドは交互にあらわれることもあり、膠着状態を示します。売りと買いの均衡から生じるものなので、その後どちらに振れるかが重要になってきます。母線尾次の足が、母線の最高値を超えれば上昇トレンド、母線の最安値を超えると下降トレンド突入と判断できます。

フェイクセットアップ

レンジ相場
一定の変動幅の中で為替レートが上がったり、下がったりを何度も繰り返す状態のことを言います。 ボックスの幅のことをレンジとも言うので、レンジ相場と呼ばれています。

「フェイクセットアップ」は、レンジのブレイクが失敗した後、逆方向への値動きが加速する現象のことを指します。

レンジ相場だけではなく、下降トレンドの大底圏や、上昇トレンドの天井圏であらわれてトレンド転換のサインとなることもあります。

フォールスブレイクアウト

「フォールスブレイクアウト」とは、間違えた突破、という意味です。これまで抵抗帯だった高値や、支持帯だった安値に失敗したときの値動きのことです。

フォールスブレイクアウトが、トレンド相場の天井圏や大底圏で発生すると、そのあとの反転のサインやトレンドの転換のサインとなります。

 

プライスアクション まとめ

プライスアクションについて、たいへん大まかではありますがご紹介させていただきました。ローソク足の裏にある投資家心理を読み取ることにより、相場の流れをつかむことが可能になっていきます。簡単ではありませんが、少しずつ勉強してチャートを読み取る力をつけていきたいですね。

それではまた!

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